星をつかむ男
風をあつめて
2006年11月30日 (木) 18:14 | M本の奇跡
「代走 M本!」

当時M本は強肩強打を誇る高校球児だった。
その上にM本は仲間内から「ルイスM本」と呼ばれていた、その所以たるは走る様がカール・ルイスにそっくりだというところからその呼び名が付いていたし、自分でも「ルイスM本」を名乗っていた。

その様はこうだ

足をまっすぐ大きく高く振り上げ、上半身は直立姿勢を保ち、手の指先をナイフのように尖らせ振り子のように大きく高く回転させる、そのM本の走る姿はカール・ルイスそのものだった。

監督からみれば強肩・強打・俊足の三拍子が揃っているわけで使わない理由は無い、実際の所バッティングに関してはかなりの強打者だった。

しかしM本には最大の欠点があった、「ルイスM本」などと呼ばれているが完全に見掛け倒しだった。M本は相当に足が遅かった運動部の部員としてはかなり遅かった、足が遅い理由を自分で「オスグットだから」と語り自分の膝小僧の出っ張りを自慢げに見せていた、ちなみにその出っ張りは26歳になった今でも消えていない。しかしその走る姿から監督から足が速いと勘違いされていた、「ルイスM本」は部員数は百人を超え一応県では強豪校と位置づけされている名監督の目まで欺いていた。

どこかの高校との試合を観戦している時、M本にチャンスが回ってきた
監督が審判に向かって言った。

「代走 M本!」

「エッ!」観戦しているこちらはヒヤヒヤだった「なぜM本が代走なんだ」と「代打にしろよと」「盗塁のサインでたらやばいぞ」と話していたが、何事も無く普通にバッターが三振しM本は何もせずその回の攻撃を終え何事もなく終了し、そそくさとベンチに戻るM本。



がしかしベンチに戻ると
M本が監督に物凄い勢いで鉄拳制裁を加えられていた。
その後なぜ殴られていたのか聞いたところ














実は盗塁のサインが出てましたとさ。


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